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森の観察

森の観察・調査・研究

栗が実をつけ、色づき始めた幼木。秋の訪れを感じる「観察の森」

2023-10-11
 10月11日(水)、足尾「観察の森」の生長観察を行いました。幼木の葉が紅や黄に色づき始め、秋の訪れを感じました。森の中では草との競争が行われ、砂地に植えられたハンノキは180cmの柵より高く生長(6月時点は70cm程)しており、空気中の窒素を吸収し栄養に変えることができるパイオニア種の生長の速さに驚きました。この地にはシラカバやヤシャブシ、オオバアサガラなど栄養の少ない土地に適した樹種を選び植樹を行っています。
 今回は腐葉土を入れて土づくりを行った「改良地」の調査エリア(3m×3m)内の樹種と樹高を、森びとプロジェクトの加賀スタッフと調査しました。
 エリア内にはサクラやカエデ、コブシ、クリ、ヤマボウシなど9種類28本が植えられており、樹高は60cm~100cm。ヤマボウシとヤマザクラが約100と6月時点より30㎝ほど生長しています。暑さと草との競争で幹の枯れたコブシやサクラも幹の下部から枝葉を伸ばしており、生命力の強さを感じました。
 ススキの穂が風に揺れ、ヨモギやスイバ、ヤハズソウ、シナダレスズメガヤ、他、開墾前に生えていた草も確認できました。
 草木が競争し森が形成されていくには数十年、数百年のという年月を要します。蝶や鳥、動物たちが暮らす森に生長することを願う観察となりました。
イタヤカエデ
ヤマグリ
ハンノキ
草と共生する幼木たち
共生する幼木たち
花の蜜を吸うヒョウモンチョウ
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