森の観察・調査・研究
厳しい冬に耐え、芽吹き始めた観察の森の幼木たち
2024-04-15
降雪の多かった足尾の松木の郷にも春の兆しが感じられるようになりました。
4月に入り暖かい日が続いたことから桜のつぼみも膨らみ、数輪開花しています。
3月6日の観察日は前日からの降雪により観察の森の幼木は15㎝程の雪に埋もれていました。サルやウサギの餌となる下草や虫、ミミズなども埋まることから食害が気になり注意して木々の観察をすると2m程に生長したヤマハンノキの樹皮がかじられていました。
樹皮が幹一周食べられてしまうと水を吸い上げることが出来なくなるため木々は枯れてしまいます。幸いなことに一部分であったため枯れる心配はないだろうと様子を見ることにしました。4月13日にヤマハンノキを確認すると細い枝一杯に葉を出し始めていました。
厳しい冬に耐え芽吹きの春を待つ木々と、厳しい冬を生き抜こうとする動物たち。「いのちを守る森」の意味を樹木と動物、双方から考える観察となりました。