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梅本克己文庫

梅本克己文庫の概要

 著名な哲学者である梅本克己のご家族から寄贈いただいた全蔵書4,000冊の他にノートや書簡などが収められています。2009年4月に、これらを展示した梅本克己文庫記念館を開設、夫人・千代子さんを招いて記念式典が行われました。2017年の目黒さつきビルのオープンとともに、労働資料館内にコーナーを設け、展示されています。以下、梅本克己の足跡と当労働資料館の資料内容を概括します。

梅本克己文庫図書目録

梅本克己文庫目録概要 2020年10月
                
梅本克己執筆書籍、論文      (190冊)
戦前図書             (528冊)
戦前全集             (338冊)
戦前逐次刊行物          ( 16冊)
戦後図書1  終戦 ~1960年   (702冊)
戦後図書2 1960年~73年  (861冊)
戦後図書3 没後(1974年~) ( 18冊)
戦後抜刷・冊子          (116冊)
戦後全集             (326冊)
戦後逐次刊行物          (909冊)
刊行日不明            (  7冊)
洋書               ( 55冊)

※詳細については、下記PDFをクリックしてください。

梅本克己年譜

1912年3月26日   栃木県下都賀郡栃木町で生まれる
 
1934年(22歳) 東京帝国大学文学部倫理学科に入学
 
1942年(30歳) 母校である水戸高等学校の教授に就任
 
1961年(49歳) 「唯物論と主体性」発行
 
1963年(51歳) 「現代思想入門」発行
 
1967年(55歳) 「唯物史観と現代」発行
 
1974年1月14日  逝去。享年62歳

梅本克己の短歌

 
 此の子ひろふ木ノ実にまぢる小さき木の実(克己)
 
 大いなるいのちかなしもかなしみの重きにたえてなほ生きんとす(克己)

夫人・千代子氏から労働資料館への手紙

 「誰もおれに短冊かいてくれという者がいねえ」
 など申しまして書きちらした時のもので、酔眼の筆恐縮に存じます。
 短歌はアララギの結城哀草果師の人柄にぞっこん惚れこんだ感じで昭和二十五年秋入門いたしました。
 “梅本は短歌の世界に長くいないであろう”という師の御託宣通り続きましたのは二、三年のほどでしようか。
 俳句は岡田さんの句を大事にしておりました。
 「お前は批評が出来るのにどうしてそんなに句が、下手なのか、といわれた。呵々々」といった調子でございました。
 この度はかかる拙詠を故人供養のためとは申せ皆様にもらっていただきまして光栄に存じます。
 ありがとうございました。
  一九八四年一月十四日
    梅本 千代子
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