本文へ移動

エコ散歩

エコ散歩

多様な植物の生きる森は、様々な変化に強い。エコ散歩in東京

2023-04-23
 初夏のような暖かさとなった4月23日(日)、目黒自然教育園で「春のエコ散歩」を共催。森びと植生アドバイザーで中村幸人東京農業大学名誉教授のガイドで森を観察しました。自然園内の遊歩道脇には様々な草花が生息しています。一度根付くと動けない植物は動物以上に秩序だって生活するところが決まっているのだそうです。草木が密集し似たような森に見えても、湿地や乾燥地など、その土地の環境に従って生きる植物が違ってきます。
 たくさんの生物がいるということが「さまざまな変化に強い」という特徴を生み出しているそうです。
 中村教授によると、日本には7千種を超える植物がいて数え方によっては倍にもなるそうです。ヨーロッパやアメリカでは森林性植物の多くが氷河期で絶滅してしまったという経緯もあり、日本に比して極端に種類が少ない。日本は南北に長い地形が幸いして、暑いときは北に移動し、寒いときは南に移動(動物や鳥、風の力を借りて)するなど多くの植物が絶滅を免れたそうです。
 森に入ると風や水の流れる音、木の葉の動きで風の流れを知り、匂いにも敏感になるのを感じます。五感を研ぎ澄まし、生きる知恵も学べる春のエコ散歩を満喫しました。
TOPへ戻る