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森の観察

森の観察・調査・研究

雪に覆われる「観察の森」。厳しい寒さに耐える幼木たち。

2024-01-17
 2024年がスタートしました。元旦には石川県能登半島地震が発生し津波や斜面の土砂崩壊、家屋の倒壊によって多くの方が被災し、道路の寸断によって避難や救助も困難を余儀なくされています。
 1月17日(水)に人間の経済活動によって荒廃した足尾の地に立ち、生物社会の一員である人間は自然の猛威と向き合っていかなければ生きられないことを再考しました。
 当日は、日本海側の寒波の影響を受け前日に降った雪が足尾の山々や緩斜面の草地を覆っていました。
 「観察の森」も10cmほどの積雪に覆われ、幼木も寒そうでした。昨年10月に植えられた幼木にとっては初めての冬です。栄養の少ない土壌に植えられた幼木たちは、自分が落とした葉や草が土壌動物によって分解され養分となるのを待ち、厳しい寒さに耐えながら少しずつ生長していきます。
 雲一つない青空が広がる上空には、餌となる小動物を探して周回するトンビや、白く長い二本線を引く旅客機が飛んでいきます。
 上空から見下ろすと茶色い岩肌が広がる足尾銅山跡地の松木川源流ですが、「観察の森」の木々は葉芽を付け、希望の春を待っています。被災地の1日も早い復興と生活の回復を願う森の観察となりました。

松木川源流の山々
雪に覆われた観察の森(改良地)
クリの幼木
大空を舞うトンビ
松木上空を通過する旅客機
観察の森(赤土)
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