森の観察・調査・研究
厳しい冬を生き抜く動物たちと、森を守り育てる人間の知恵比べ
2026-01-18
1月18日(日)、2026年最初の足尾の森作業に参加しました。天気は晴れ。10時の気温は5℃です。
春から秋は「松木郷」の緩斜面に緑の草地が広がり、シカやサルは食べ物に困りません。しかし冬になると草が枯れてしまうため食べるものがなくなってしまいます。(写真➀)
するとシカやサルは森の中に入り、柔らかい木の枝や樹皮を食べ始めます。(写真②)
植樹地は鉄製の柵で囲まれていますが、落石やシカの体当たりで穴が開き、サルは柵を超えて森に入ります。急斜面の「臼沢の森」は特に冬場の食害が多い場所です。
今日は「臼沢の森」の獣害柵点検・修繕に参加しました。柵に開いた穴を塞ぐために目の細かい緑色の金網を準備し森に入りました。(写真③)
「臼沢の森」に入ると階段に落葉が積もり、木の枝で払いながら登りました。
上部の堰堤に到着すると、獣害防止柵が落石で倒されている箇所(写真④)と、落石で開けられた穴からシカが入り込み大きく広げられた場所が多数見つかりました。森びとスタッフの皆さんと破れた個所を亀甲金網で補修しました。(写真⑤)
高所での作業のため堰堤や砂地の斜面から滑り落ちないように注意を払いながら作業を行いました。(写真⑥)
樹皮が木の幹を一周食べられると水を吸い上げることが出来ずに木は枯れて(写真⑦)しまいます。森の外からつながる「けもの道」を見ると(写真⑧)、落石で空いた穴から入ったり、柵の弱いところを見つけて穴を広げたりと、森に生きる動物たちの知恵が見えてきました。
厳しい冬を生き抜く動物たちの逞しさと、荒廃地に緑を増やし多くの生き物たちが生きられる森の再生に努力する森びとスタッフの情熱(写真⑨)を感じる森作業となりました。

