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森の観察

森の観察・調査・研究

JR貨物労組の皆さんと木々の生長を促す育樹作業に参加

2025-07-22
 
 7月22日(火)、JR貨物労組が植樹を行っている足尾・松木郷の「臼沢の森」の草刈り作業に当協会から斉藤、清水の2名が参加しました。JR貨物労組の皆さんは2009年から植樹・育樹活動を行っていますがシカやウサギの食害に遭い、生長するのが厳しい場所です。
 資材を背負い、急斜面に設置された木の階段を500段ほど登り(写真➀)植樹地に到着。背丈を越える草(写真②)に木々が埋もれていました。食害防止用ネットで囲まれた幼木は枝を伸ばしており(写真③)、木が生長するまでの草刈りや食害防止などの育樹作業の重要さを知りました。
 
➀急斜面を登り資材を運搬
②背丈を超える草に覆われる
③食害防止用ネットに守られる幼木
 草を刈るとミズナラの幼木(写真④)が顔を出しました。植樹地は急斜面で、刈り取った草で足が滑ります。転倒して草刈鎌で怪我をしないように安全への気配りも必要です。
 足尾では連日夏日となり、午後になると雷雨が発生しているそうです。この日も11時30分過ぎに雷鳴が響き松木川源流の山に黒い雲(写真⑤)が上り出しました。安全を優先し、作業の中止が判断され、下山を始めると雨が降り出し豪雨となりました。草刈り後、風通しの良くなった木々(写真⑥)にとっては恵みの雨となったようです。
 
④草刈り後に顔を出したミズナラ
⑤松木川源流を雷雨が襲う
⑥風通しの良くなった植樹地
 雨上りの午後、「観察の森」を散策しました。先月、草刈りが行われた木々たちは枝を伸ばし、「土壌改良地」のクリの木はイガ(写真⑦)をつけ始めていました。「砂地」では風で種が運ばれ活着したヤシャブシが生長し、ヤマハンノキ、シラカバ、オオバアサガラと競争(写真⑧)しています。河川敷でもヤナギ(写真⑨)が草に負けないほどに生長していました。
⑧実をつけたクリの木
⑧砂地でヤシャブシと競争する木々
⑨生長する河川敷のヤナギ
 7月10日(木)に森びとの作業小屋に国蝶のオオムラサキ(写真⑩⑪) が飛来しました。森びとの皆さんは、かつて足尾にはトキやオオムラサキが飛んでいたことを旧松木村の子孫から話しを聞き、10年前に幼虫の餌となるエノキ(写真⑫) を植えました。  
 成虫はクヌギの樹液を吸うので、オオムラサキの生息できる環境が整いつつあるのではないかと話されていました。
 「人間が壊した自然は人間の手によって回復させなければならない」という信念で森づくり活動を行っている森びとプロジェクトの皆さん、活動を応援されている労働組合の皆さんと一緒に、多様な生物の命をつなぐ「母なる森」を育てていきたいと思います。
⑩飛来した国蝶オオムラサキ
⑪エノキの葉のとまるオオムラサキ
⑫エノキの森
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