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森の観察

森の観察・調査・研究

色づく木々に秋の到来を感じる「観察の森」

2024-10-22
 10月22日(火)、足尾の朝8時半の気温は11℃と肌寒く、秋めいてきました。「観察の森」の幼木たちが秋の装いに変化している様子を観察しました。
 先月24日にヤシャブシ抜きを行った「観察の森」土壌改良地エリアでは幼木たち太陽の光を浴び、葉を輝かせています。朝晩の気温も下がり、サクラやヤマボウシは葉が紅く色づきはじめました。「桃栗3年、柿8年」と言われますが、幼木ながら実をつけた栗の木もイガが割れ、落ちた実はサルに食べられてしまったようです。
 砂地エリアには荒廃地に植えられるパイオニア樹種のヤマハンノキ、ヤシャブシ、シラカバ等を植えていますが、風で運ばれた種が活着したヤシャブシも狭いエリアで競争を始め、ヤマハンノキは4mと著しい生長を見せています。
 赤土、湿地エリアでも草に覆われていますが、幼木は草に負けずに枝を伸ばし、色づいていました。懸命に花の蜜を吸う蝶や虫たちの姿も見られました。来月、冬になる前に草を刈り、木の根元に添えて乾燥防止と木々の栄養となるようボランティアの皆さんと育樹作業を行います。
 地球温暖化は海水温を高め、台風やハリケーンを巨大化させ世界各地に豪雨被害を与えています。まだまだ小さな森ですが、温室効果ガスの吸収源として、生物の命をつなぐ森に生長するよう手入れを行っていきます。
色づく改良地の木々
サルのごちそうとなった栗の実
競争・共生するヤマハンノキとヤシャブシ
秋の装いを見せる赤土・湿地エリア
花の蜜を吸う蝶たち
対岸の岩山を駆け登るシカ
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