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森の観察

森の観察・調査・研究

栗の実がなり赤とんぼが飛ぶ、秋を感じる「観察の森」の育樹活動

2024-09-24
 9月24日(火)足尾の天気は曇りです。
 先月20日に「観察の森」土壌改良地エリアの育樹作業を行い、苗木を覆いつくすヤシャブシ抜きを行いました。当日は気温の上昇と降雨もあり3分の2ほどしか取り除くことが出来ませんでした。ヤシャブシは空気中の窒素を取り込み自分の栄養に出来るため、1か月の間に樹高が2mほどに生長しており、覆われて枯れてしまった苗木もありました。
森びとプロジェクトスタッフの皆さんと残されたエリアのヤシャブシを抜き、モミジやカツラ、クリなどが顔を出しました。上部が枯れてしまったサクラも下の方の葉は枯れずに残っており、光を浴びて元気を取り戻すことが出来ました。
苗木の生長を邪魔しないように数本のヤシャブシを残し、植えた苗木と種が活着したヤシャブシの生長(競争・共生)を観察することにしました。
1月1日に地震に襲われた能登半島を豪雨が襲い、土壌の緩んだ斜面が崩れ、河川の氾濫によって家屋が流され犠牲となる住民の方も発生してしまいました。地球温暖化によって世界各地で豪雨災害が起きています。温室効果ガスの吸収源である森を元気にしなければなりません。まだまだ小さな「観察の森」の木々たちですが、草との競争に負けぬよう手入れを行っていきます。
 栗の実が膨らみ、ミヤマアカネも紅く変化し間もなく里に下ります。秋の到来を感じる育樹活動になりました。
右側にヤシャブシが残る改良地
ヤシャブシに覆われている苗木
風通しが良くなり光を浴びる木々
実の膨らんだ栗の木
空になったハチの巣
身が紅に変化するミヤマアカネ
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