森の観察・調査・研究
「観察の森」の育樹活動、植樹した木々に光が差し込みました。
2024-08-20
8月20日(火)、足尾の天気は晴れ。「観察の森」土壌改良地エリアの南側に荒廃地の緑化のために植えられたヤシャブシの木があります。
このヤシャブシという樹木は空気中から窒素を吸収し自分の栄養に変えることが出来るため、飛散した種が根付き、7月の猛暑と夕立で水分補給と光合成が促進された影響か、あっという間に1m~1.5mに生長しました。草の生長も良く、2022年10月に植えたサクラやモミジ、カツラ、クリなど、植樹した苗木が覆われてしまいました。
このままでは、草やヤシャブシに覆われた苗木が光を浴びられず、蒸されて枯れてしまうため、森びとプロジェクトのスタッフの皆さんと除草とヤシャブシを引き抜く活動を行いました。密集して根が張っているため、引き抜くのも腰を低くして力を入れないと抜けず、誤って植樹木を抜かないよう慎重に行いました。
気温も上昇し体力を使うため、休憩と水分補給を取り、土壌改良エリアの3分の2ほど作業を進めたところで雨が降り出したため作業を終了しました。
草刈り後には実をつけた栗の木が顔を出し、たくさんのトンボが飛び交い里に下りる準備をしていました。秋の気配を感じる育樹活動になりました。
関東地方では連日ゲリラ豪雨が発生し浸水被害が発生しています。地球温暖化に少しでもブレーキをかけられるよう、大地にしっかりと根を張り、CO²を吸収し根に水分を蓄えられるその土地本来の落葉広葉樹を育てていきたいと思います。