足尾の森づくり 20年の歩み
自然環境を守るために、当法人(森づくり事業)が「森びとプロジェクト」と連携し進めている栃木県・足尾銅山跡地の植生回復を目指した森づくりが、TBSテレビ・サンデーモーニング「風をよむ」(5月4日放送)で紹介されました。
【旧足尾銅山近くに立つ「孤高のブナ」 煙害で焼失した森を再生する懸命の試み】
2005年にスタートした「森びとプロジェクト」の森づくりが20年を迎え、生長した森では多くの生き物たちが命をつなぎ、新たな樹種、草花が増えています。「母なる森」を目指し育樹活動を行っています。
また、銅山から排出された亜硫酸ガスによって山の木々が枯れ、廃村となった松木村の様子を中倉山の山頂から見続けた「孤高のブナ」の保護活動が行われています。
今も広がる荒廃地の面積は2400ヘクタール、当法人と共同で観察・調査を行う「観察の森」を含め、「森びとプロジェクト」が20年間で植樹を行なった面積が5.6ヘクタール。わずか0.2%と紹介されました。
地球温暖化の影響により世界各地で豪雨や干ばつ、山林火災が発生し人々の暮らしと生存を脅かしています。温室効果ガス吸収源の森林の再生、保護・育成は、地球・人類にとって緊急かつ重要な取り組みです。労働者、市民が安心して暮らせる環境を守るために、今後も環境保全活動を進めます。